「スリー・ビルボード」を得意顔で語るために、未見だったマーティン・マクドナー監督作品を予習。
好きだ、この感じ。
“どうせ銃でドンパチ系なんでしょ”って感じのつまらなそうな感じに仕上げてる日本版のジャケはスルーした方がいいです。確かにサイコパスはいっぱい出てきて、ドンパチもあるけど、ジャケからイメージできる映画とは違うはず。マッチョなドンパチともスタイリッシュなドンパチとも違う、文系なドンパチ。ハリウッドサインをバックにした英語版ポスターは巧くこの作品を表現してるのにな。
劇中で監督の北野武愛も確認できるあたり、まぁ普通のクライムアクション撮る人じゃないんだよねっつうのはわかる。
ラストは“いやーそこに繋げますか”という、ちょっとした歴史的知識を試される作品。
「スリー・ビルボード」出演のサム・ロックウェルとウディ・ハレルソンが脇を固め、監督が初めて撮った長編映画「ヒットマンズ・レクイエム」のコリン・ファレルが主演。そこにさらにクリストファー・ウォーケンやトム・ウェイツを投入という、なかなかに濃いメンツを個々のイメージを活かしつつ巧く動かしています。
また追わなきゃいけない監督が増えちゃった。
