ぎー

42〜世界を変えた男〜のぎーのレビュー・感想・評価

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)
4.0
・『フィールド・オブ・ドリームス』『マネーボール』と並ぶ、間違いなく野球映画の大名作。恥ずかしながらこの映画を見るまで、ジャッキー・ロビンソンのことを知らなかった。から、滅茶苦茶勉強にもなった。今も背番号42がアメリカ中で永久欠番になってることがその凄さを物語ってる。この映画が公開された2013年と比べてさらに人種問題などを取り扱った映画は増えているけど、その文脈としても非常に素晴らしい映画になっていると思う。
・こういうとんでもない事実の映画化にフィクションは勝てないよな。こんなの事実じゃなかったら、そんなのあり得ないでしょって言われるような話。

※以下、映画の内容について
・もちろんジャッキーは野球選手としても凄まじかったんだろうけど、そのメンタル面の強さは想像を絶する。全米からイジメを受けているようなもん。その中であれだけの業績を残せるんだから、マジですごい。やり返さずに、立ち続けることほど勇気がいることはない。
・球団オーナーのリッキーのビジネスライクなところも良かった。決して偽善者じゃない。極めてロジカルでフラットな物の見方ができる人だったってこと。決して黒人解放運動のために、ジャッキーを雇ったわけじゃないんだもんな。そこも納得感があった。
・ジャッキーの家族も怖かったろうな。脅迫は殺到してたんだろうし。恐ろしいのう。
・熱血監督の存在もありがたかったね。彼も勝利のためには手段を選ばないタイプの人間だった。いざという時には偽善者よりこういう人の方が強い。
・何よりも思ったのは仲間の存在。どんなに酷いことを言う人が敵にいても味方がいれば全然違う。そのことがよく分かった。
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