ぎー

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのぎーのレビュー・感想・評価

3.5
ザ・"ミッション:インポッシブル"だった。
シリーズは全作品見ているが、その存在感の大きさゆえに2年に一作品くらい公開している印象があるが、実は2018年以来5年ぶりの新作。
偉大なシリーズだが今回もブレることなく、"良い意味で"映画の筋書きには(多分)あまり意味がなく、アクションやおしゃれで上質で洗練された演出に万振した内容は、エンタメとしての映画を極めていた。

それにしても、トム・クルーズは61歳(当時)とは到底思えない。
外見にも衰えはなく、その上で今作でもスタントを使わずに自分でアクションしているというのだから驚愕である。
普通の映画制作ではリスクに鑑みてあり得ない話で、CGやスタントも質は高いのだから問題はないはずだが、全て自分でやるからこその良さも作品には表れているはずである。
それは本物至上主義にも表れている。
本作でもCGを一切使わず、現地撮影を徹底。
その細かい積み重ねが、この圧倒的な上質さに繋がっていることは間違い無いだろう。
結果、制作費は200億ドル、現時点のレートを反映させると日本円で300億円に。
これまでのシリーズの大ヒットと、圧倒的実力者であるトム・クルーズが演技と制作に文字通り生命をかけていることが、このあり得ない状況を可能にしているのだろう。

今回もまた、まずは撮影をしてからストーリーを作る形で映画制作をしているとのこと。
だから冒頭書いた通り、当然ストーリーに深みはないが、その分各シーンの出来栄えは圧倒的。
冒頭のイエメンの砂漠の銃撃戦から、普通の映画とは全然違うということを観客は思い知ることになる。
とにかく上質なのだ。
それはアブダビ国際空港の追いかけっこ、オリエント急行のアクション、全てがそう。
評価点を3.5としてしまったが、あくまで自宅鑑賞として。
映画館で観ることがますとの映画で、その場合は全然評価は上がったことは間違いない。
ぎー

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