英国の信頼できる男エドガーライト
未見で気になってた本作を初鑑賞
うーむなかなかくだらなくて楽しい😀
実写映画、特に昔の邦画では
「マンガ的表現」と言えばいかにも
子供っぽく深みのない蔑み用語だった
MANGAやANIMEが国際的に認知され
実写とアニメの境界が近づくなかで
「マンガ的」な映像描写は今や褒め言葉かも
むしろ安易に使うとめちゃダサで薄っぺらく
なる危険性があるので監督のセンスが問われるところだ
エドガーライトはその点キッチュな映像
センスが図抜けていて
本作も内容はどうでもいいラブコメだけど
バトルシーンは完全にゲームの世界を導入して
その完成度が高くて飽きずに楽しく観られる
敵を倒すと血が流れるのではなくコインが
じゃらじゃらと出てきて
暴力やゴア描写に煩いスタジオに対して
「これなら文句ないでしょ」と開き直ってる😀
『アリータ バトルエンジェル』にも通じる
確信犯的な周到さが何とも頼もしい
はじめヒロインは2人いる必要あるかなー
と思ってたけれど最後にはそれなりに
オチになっていて悪くない
そして音楽センスも毎回見事で今回も
「イカ天」みたいなバンド合戦ノリが楽しく
ゲラゲラ笑いながら時間が過ぎてゆく
全体的に屋内のシーンが多く
もう少しロケのこれぞという画があればとか
ラストももうひとネタ欲しい感もあるけど
まぁ贅沢言ってるんだろう
この後に撮る『ベイビードライバー』
『ラストナイトインソーホー』では
予算も上がったからかより質が上がるしね
本作に残る良い意味でのB級感は捨てがたく
この手の音楽とコメディが好きな方には
是非おすすめしたい
原題は「スコットピルグリム対世界」だけど
邦題を「邪悪な元カレ軍団」にしたのは
ジャンル感が強まって結構好きだな😊
ちょっとタケシ軍団みたいだけどねー
