映画監督が映画の中に隠れた(というか、表層だけ見てもわからない)メッセージを込めることは当たり前のことです。
むしろ映画ファンの鑑賞法とは、表層レイヤーでなく、そちらに何を見出すかを楽しむものといってもいい。
ただ、やりすぎると「ルーム237」に出てくるアブナイ人々みたいになっちゃうんだけど。
その意味でこの映画の試みは興味深いものですね。
「あのシーンでカエルが降ってくる意味は」とか、「この映画はキリストの絵のアップから始まっている」とか、「主人公たちを導くヒロインの名前がアリアドネなのは」とか、映画ファンなら当たり前に解釈できるリテラシーを持ち合わせていない人に、「こういう見方もあるんだよ」と新しい視点を教えてくれる可能性があるという点において、評価します。
(さて、上に書いたのはそれぞれ何という映画でしょう)
ちなみに、川口春奈ちゃんのランボルギーニのナンバー「橙 300 な 10-94」は「マーマレードさんは、謎解くよ」という意味ですよね。