あまのうずめ

マッキー/Makkhiのあまのうずめのレビュー・感想・評価

マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)
4.2
ビンドゥに2年間片思いしているジャニだが、いつも無視されては自己都合良く解釈している。ビンドゥはマイクロアートを作っており、二人は聾唖学校のボランティア運営をしていた。スディープ建設社長のスディープは妻以外の女は皆彼にひれ伏したと自慢していて、結婚後妻の金を奪っていた。ビンドゥはスディープに学校の寄付をお願いに行き、彼女に一目惚れしたスディープ寄付に応じランチに誘った。


▶︎ハエ(=マッキー)に転生したジャニが殺された相手を仇討ちするユニークなストーリーで、ハエの戦闘計画・遂行がとっても笑えて、ハエを応援するという仏教や日本の風習とも合った構図になっているのも馴染み易い。VFXの古さも結果的に物語に合っており、ありがちなファンタジーよりもシュールさのあるこちらの方が個人的に好みだ。

ダンスシーンも歌のシーンもインド映画ですからありますが、ハエのです(笑)。ハエをいることにして演技した役者陣も、見えている体での演出も見事。ほんとに『マガティーラ』『バーフバリ』『RRR』と同じSSラージャマウリ監督作ですかと幅の広さに思わず唸ってしまった。子供が観ても十分楽しめると思うが、言葉を変えれば復讐ものなので、教育的配慮とか言う人もいるのかも。

WOWOWの『インド映画特集』にて。