J四郎

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のJ四郎のレビュー・感想・評価

4.3
「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」と続く三部作。
その最終章に当たるのがこの映画。(ジャンルも設定も全く違うが)
つまりイギリスのコメディ映画で、今回はSFテイストも入っている。
お馴染みサイモン・ペッグ、ニック・フロストに加えて今作ではマーティン・フリーマンも出演している。

内容はいつものノリで、真剣にバカをやっている。
簡単に言えばアラフォーオヤジがハシゴ酒をしながら侵略者と鬼ごっこをしたり、戦ったりするバカ映画。
前二作と同じく笑えるだけでなく、漂う哀愁や意外と深いドラマも含まれとる。最初、ゲイリーが久々に友人どもに会っていく下りがあって、リアルにモノ寂しい気分に。丁度、僕も同世代のオッサンだしな。

序盤の展開からは想像もつかない程、途中からジャンルが変化するところも面白いところやね。

アクションは毎度のごとく、コメディなのに結構バイオレンス。
その容赦無さがかえって笑えるんだがね。
コイツら酔えば酔うほど強くなっている気がしたが。
程よい(?)下ネタもいつも通りですな。
ただSFに関してはあまり期待せん方が良いでしょう。まあ、コメディだしな。

個人的には期待通りの面白さだった。
ただ、前二作よか評価が分かれそうやな~とも感じた。ドラマもある程度、年齢がイってないと共感できんだろうし。
ゲイリーらが本音をゲロるシーンは泣けてきましたぜ。
そいつがあってのクライマックス。
サイモン・ペッグが言い放つ台詞は三部作で一番爽快!
ありゃあ、このシリーズの一貫した精神も表しとるよね。

時間も丁度良いし、相変わらずのテンポの良さで飽きません。
前二作、または出演俳優のファンなら楽しめるはずです。
J四郎

J四郎