鰯

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!の鰯のレビュー・感想・評価

3.8
キング

ゲイリー・キングら5人組は、高校卒業時に12軒のパブを巡るというゴールデンマイルに挑戦するも失敗。苦い思い出を残して、それぞれは大人になっていた。20年後、ゲイリー・キングは懐かしい五銃士を招集し、故郷でゴールデンマイルに再挑戦する。

何というか説明不足があるような気もするけれど、ノリと勢いで突っ走った作品でした(そして嫌いじゃない)
高校時代の失敗の仕方が半端じゃなくて、掴みは最高でした。よく一晩でそんな過ちを積み重ねられたな、というほど。

大人パートに移った際、初めは誰が誰だかいまいちわからず。各々似てるといえば似てるけれど、少し困惑しました
失敗の1つに関わり、五銃士のひとりオリヴァーの妹であるサム(ロザムンド・パイク)はかなり良かった。肝が据わってるような、どこか抜けているような独特のキャラクターには笑いっぱなしでした。

挑戦の途上で明らかになる異星人の脅威からは、コメディも走らせつつ、人間賛歌のようなメッセージも込めてラストまで走りきる(文字通りパブからパブへと走る)。馬鹿なことやってるなあと思いながら、馬鹿なことやれるのがいいんだよなあと思える。
ラストはしっかりぶっ飛んでいてこれまた楽しい。脅威の先に何が待っていたのか、なかなか観られないものが観られたと思える作品でした。さすが『キング』
鰯