HicK

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレンのHicKのレビュー・感想・評価

3.3
《集え、厨二病患者》
〜祝・FF7リバース発売〜

【監督らしさ】
野村哲也氏らしい「"何でもあり"が難解さを呼ぶ」ようなストーリー。だけど今作はまだスピリチュアルな要素を"そういうもの"と飲み込めば、すんなり理解できる方だとも思う。無論、これを見る人はFF7プレイ済みな訳であって、"見かた"は分かってる人を対象にした作品かも。キングダムハーツ後期に比べたらイージーな野村ワールド。

【フルCG】
全体的にモヤがかってるような、ボヤッとした感じは気になるものの、当時としては間違いなく日本最高峰のCGアニメーション。躍動感ある絵作りを多用したり、カメラワークも凝ってる。裏事情はあまり知らないけど、2001年のFF映画作品で大失敗したのに、よく映像作品にGOサインが出たなぁと。

【セリフ】
「お前への贈り物を考えていた。絶望を贈ろうか」
「思い出の中でじっとしててくれ」
「こんな大きな子、いりません」
…ミームのかたまり、野村監督 笑。

【総括】
厨二病患者を惹きつけるセリフの数々と展開、そして武器や衣装などのヴィジュアルデザイン。ふんだんに盛り込まれてる。厨二病の教祖様、野村監督。ただ、技術力は高いものの、一つの映画としてはオススメしづらい。

【そして】
リバース発売、おめでとう。
スクエニ/FFシリーズ、色々ディスられる事多いけど、カットシーンのカメラワークとかセリフに頼らないキャラの表情の付け方とか、映画的演出力は毎回高い。好きな理由。

これから"星"を救いにいきます。
HicK

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