HicK

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのHicKのレビュー・感想・評価

4.2
《バットマンとジョーカー》

【事実は奇なり】
実話だって。すごいなぁ。うまく行きすぎて、登場人物全員が天然キャラに見えてくる笑。教師から始まり、パイロット、ドクター、弁護士…。こんなにうまくいくのか!?…あ、だから映画になったのか。

フランクのすべての行動に驚くが、特に飛行機からの脱走、FBIへの転職には「うそだろ!?」と驚愕。

【宿敵・好敵手】
脚色もあるのだろうが、劇中の追われるフランクと追うカールは、バットマンとジョーカーのようにお互いを補完し合う関係性。嘘で固めたフランクの人生にとって、唯一真実を知ってくれているカールの存在。フランクにとっては自身の存在証明に必要な存在だったのかも。カールの嘘に異常に反応してしまう彼の描写も納得できた。唯一心を許せる存在であるからこそ。

【総括】
とにかく2人の関係性に魅力が詰まっていた。そして、ジョン・ウィリアムズの探偵チックな音楽がよりエンタメ性を上げ、冒頭のクイズショーの演出から軽快に進んでいく。クライム物でありながら重々しくなく最後は少しほっこりするステキな作品。
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