門脇麦がドエロいので観ました。
とかゆうてる場合ではなかったのですが。
当時ちと話題になってた覚えがあります。
評判通りエログロで。
評判通りむっずかしい。
これは最後、結局こうなんだろうな、とほぼほぼ諦観して観てたんですよね。
あるじゃないですか、このテのおはなしで、ヒーローヒロインの間でだけは、なんだかんだそれが芽生えていると思わされつつ、ひっくり返されるやつ。
しかしてものがたりは紆余曲折はあれど、やっぱりそっち方面に不時着してしまうわけなのでありますけれど、思いの外ショックを受けてる自分がいることに気づくのですな。
予想はしていたのですよ。
けどそれは半ば保険というか、過度に期待して裏切られたくないという臆病な防衛本能からくる部分が多々あったのではないかと思うわけで、確固たる根拠から確信してたわけでは到底なかったのだと思うのです。
決して一方通行ではないそれが、確かにそこにはあったと、確信してしまってたのですないつのまにか。
性欲とは本能で、愛もまたもちろん本能だ。
ふたつは切っても切れない関係で、だからこそひとは子を生み、この星の生態系の頂点にまで上り詰めることもできた。
けど反面、この気持ちがはたしてどっちなのかわからなくなってしまうのも事実で。
それならいっそのことぜんぶ捨ててしまえばいいと、断じてしまうのも、わからないではないのですけれど。
ほんとにひとは、それで幸せになれるんでしょうか。
答えは、ラストカットがすべてを物語っているようにも思えます。
このときの門脇麦の表情がまた絶品なのですな。思わず見入った。ウマイ。
窪塚洋介が。またエンドロール観るまで気づかなかった。このひととゲイリー・オールドマンはもうどれがほんとの顔かわかんない。(ほめてます)