このレビューはネタバレを含みます
眠れなくてTUTAYA見放題を漁ってた時にこの二人が共演してたのか〜しかも実在ものか〜好きなジャンルじゃんてことで鑑賞しました。
結果すごいよかったです。
連続殺人鬼とそれを追い詰める刑事のお話。17歳の娼婦シンディがその連続殺人鬼から命からがら逃げたのですが職業柄や犯人として名を挙げた人物が"善良な市民"だったためにお蔵入りになりそうだった事件を見過ごせない!とひとりの市警が州警に内緒で知らせたことから始まります。
連続殺人鬼の正体はもう分かった上でどのように犯人を追い詰めていくかや、その過程で幼少期の体験から人を信じられないシンディと手を差し伸べるニコラス刑事の交流などがメインで描かれているので、殺人ものを期待している方からしたら肩透かしを食らうかもしれません。
シンディの行動にイライラするってレビューをちょくちょく見た上で鑑賞したのですが最初は『家庭が複雑だもんね…わかるよわかるよ、ウルッ』と思って観てたけど
いっちばん最後はさすがにイラッとした!何してんの?って。
「今までは逃げてきたかもしれない。けど今度はその悲劇を受け止めなきゃいけない」
ってニコラス刑事がすげーいいこと言っててこの言葉聞いてたよね⁇で君頑張る方向に行ってたよね⁇って。
でも今まで観てきた中でニコラスの落ち着いた演技がいい感じでした。落ち着いたトーンで話すと棒読みっぽく聞こえちゃう時あるんですがすごく感情乗ってた感じがします。
銃の構えもアクションの時よりサマになってた笑笑。人情に溢れる熱血ニコラス刑事ふつうにカッコよかったよ!
ジョン・キューザックもセリフ少なめで殺人するシーンも殺す相手がどんなに喚いても動じず、冷静で淡々としてるのがシリアルキラーの殺人慣れを表してるようでとてもよかったです。
見終わったあと実際の犯人も見ました。まだまだ知らないシリアルキラーがいるな〜どれどれどんな犯行や犯行手口だったんだい?と読んでみたら……………
とんでもねー。
10年間人知れず続けられた
『サマータイム・プロジェクト』
そりゃ裁判で検事に
「人間の道を極度に踏み外した変質者」
って言われるよ。
犯人の性格なども読むとジョン・キューザックが演じてたのはけっこうリアルだったんだろうなって思う。
そのジョン・キューザックは『冷たい熱帯魚』の時の吹越満さんに似てるのですが(前々から似てるなーと思ってたけどこの映画はメガネかけてるから余計似てる)
実際の犯人は鈴木浩介さんに似てます(鈴木さんごめんなさい…)
とりあえずダルイとか、つまらないとか多いんですけど、この大御所二人の共演だけでも観る価値があったり、シンディが落ちぶれてく様も痛々しいと感じるほどとても上手に演じていたり、スルリと上手いことかいくぐってく犯人を追い詰めてくやり合い合戦も見応えあって私は面白かったなって思いました。