フライ

マラヴィータのフライのレビュー・感想・評価

マラヴィータ(2013年製作の映画)
4.1
リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシ製作総指揮と言うだけでもワクワクするが、ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズなど素晴らしいキャスト陣でみせるブラックユーモアたっぷりの強烈なコメディは終始最高に楽しめた。

ニューヨークで祖父の代から続く生粋のマフィアだったロバート・デ・ニーロが演じるジョヴァンニが、FBIに仲間を売った事で、マフィアや殺し屋から命を狙われる為、証人保護プログラムによりフランス北部のノルマンディーで妻や子供達、一匹の犬と本来ならばひっそり暮らすはずなのだが、家族の行動は強烈且つ、どぎつくやばい生活に面白さが。そんな家族に因果応報とも思えるしっぺ返しにも笑ってしまったが、ラスト一転する緊張感のある家族の危機的展開は最高!

リュック・ベッソンとマーティン・スコセッシが絡んでいるだけありシュールで粋な演出も良かったが、マフィアのリアルでどぎついシーンも有りながら、家族中心で見せるストーリー展開に好感が持てた。何より血の繋がりよりも濃いと言われるマフィアの絆より、いがみ合いながらも家族の絆を大切にするジョヴァンニに微笑ましさを感じさせてくれたのが良かった。
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