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her/世界でひとつの彼女の79のレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.0
近未来のアメリカ。人工知能をもつOSとの恋、人間関係…

妻とは離婚調停中で一年以上も別居、代筆の仕事をするセオドア。とiPhoneでいうsiriのような存在のOS、サマンサ。だけどもっと人間的で思考でき、感情もある。二人はある日出会い、言葉を交わし、親交を深める。そして恋に落ち、二人の関係を考えては悩み、苦しみ、言い合い、それを乗り越えサマンサとの恋、別れ、サマンサのいない生活……

最初は近未来だし、SFっぽく捉えてて、pcとの恋なんてありえない、おかしいでしょ!と思って笑って見てた。だけど、あまりにもサマンサが人間的で、セオドアとの恋が純粋で素晴らしくて。肉体があるとかないとかあるけど、それでも一緒に生活して好きなものを一緒に見て楽しんで、サマンサは普通の女性だった。

ラスト10分、いろんなことを考えて他人との関わり方だとか、人と比べてる自分だとかサマンサに気付かされたことたくさんあるな。こんな未来だったら少し怖いかなって思うけど、自分もサマンサとセオドアのような関係を持てるようになりたい。

オフィス、自宅などのセットや色使いはとてもテーマがあって、雰囲気が一気に作られる。セオドアのキャラや人間性、愛らしい部分とかいろんなのが引き出されていて、好きな作品です。
ホアキン・フェニックス、最近見たのはグラディエーターのあの嫌な王だったので、大人になったな〜いい男だな〜なんて感心。
サマンサの声がスカヨハでいいよね。元妻キャサリンがルーニーマーラなのもとっても好き。やっぱり可愛い!!
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