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ヘルベチカ ~世界を魅了する書体~の継のレビュー・感想・評価

4.0
イワタUDゴシックというフォントの「3」は、ヘルベチカのそれより「ヨ」に近くて始点と終点が丸まってなく、極小サイズにした時に「8」と識別し易いデザインになっているんだ(Eテレ番組, デザインあ “Font Bar” より)

突然ですが、皆さんはスマホやPCにどんな「フォント」を使ってますか?
ゴシックや明朝、手書き風な丸文字や毛筆体…
例えばプレゼンの資料や年賀状作り、学校のレポートやLINE等々、用途に合わせて字体を変えられるのは便利ですよネ。フィルマのレビューもいつかはフォントが選べるようになるでしょうし、そうなるとフォロワーさんの個性が更に出て楽しそうです(^^)。

実はフォント・マニアな継(*´∀`)/!
新聞や小説、街中の看板とか、センスの良いフォントを見つけるとすかさずスマホに撮って、のちほどスライドショーで1人ニンマリする、フォント・メイニアなke..(*´∀`)\(--;)シツコイ

本作は、スイスで誕生するや瞬く間に定番化し、BMWや無印良品、TOYOTAにBEATLES等々がロゴに選ぶなど、世界一有名で最も使用頻度の高いフォントとなった「ヘルベチカ」の、その歴史を紐解いてゆくアートドキュメンタリーです。

多くの著名なグラフィック・デザイナーが登場し、自らとの関わりから各々の「ヘルベチカ」論を語り、その過程でフォント選択の背後にあるクリエイター各自の感性と美学を浮き彫りにしてゆくー.
アウトラインの紹介に留まらず、ヘルベチカを通じて現在に至るグラフィック・デザインが総括的に見えてくる作りがユニークな、右脳を活性化する刺激に富んだ構成。

ベーシックなデザインで、あらゆる用途に対応する懐の深さを持つヘルベチカには、それだけに “没個性的で面白味に欠ける” 的な手厳しい意見も聞かれ、デザインとしての「字」を生業とする彼等のプライドを垣間見るよう、、デザイナーじゃなく単なる “メイニア” としてはww気が引き締まる思い😤
でも、上品でアート性の高いフォント「オプティマ」等のカリスマデザイナーに混ざって自分のようなメイニアも登場! “仲間じゃん(*^ω^)!” と嬉しくなったりもする、専門家じゃなくてもデザインが好きな人なら楽しめる構成、内容になっていました。

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ヘルベチカはローマ字書体なわけですが、日本語のフォントはガラパゴス的というか、世界的に見ても相当ユニークな細分化された発展をしていて見逃せません😤😤!

例えば「游明朝体」は藤沢周平の小説を組むために開発された(!)というフォント。主に漢字と平仮名による縦書きの長文小説をリズミカル且つ目に優しく読み進められる工夫がそのデザインに施されています。
横浜発の「濱明朝」は、山下公園に停泊する氷川丸の船体や水平線をイメージした極細の横線に、ランドマークタワー等の高層建築のフォルムをイメージした太い縦線を組み合わせた、よりメリハリを効かせた明朝の字体が都会的な港街ヨコハマを体現してます。

さぁ!皆さんも気になるフォントを探して “メイニア” になってみませんか(*´∀`)/ \(--;)ナンダコノレビュー?
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