まめだぬき

インターステラーのまめだぬきのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.2
ひんやりとしたSFかと思ったら、壮大な親子愛の話だった。

宇宙で音が一切なくなる描写が何度かあったけど、あれが本当に怖かった…あとブラックホールに吸い込まれ五次元の世界に行く描写も。

私たちはいつも科学で色んなことをわかったような気になっている。でもこの宇宙についてほとんど知らないことと同じく、説明できることなんて実はほとんどないのかも。
人類を守るため、世界救うため、という夢や大義を持って進んでも、大きな力の前では人は弱く脆いと思い知らされる。でも目の前の身近な大切な誰かへの想い(愛!)の強さやそこから生まれる力はきっとそれをも凌駕する。

こんなにうまくいく!? とツッコミたくなる部分や父親が典型的なヒーローとして描かれている部分はアメリカっぽくて少し冷めてしまったけど、愛が私たちの知りうる科学も時空も次元も超える、ということを壮大に美しく描いていて、ノーランのロマンチストな部分を見れました。
五次元の世界を可視化したらあんな風に知覚するのかな。ワクワクしちゃった!

あとロボットとの友情に弱いのよー