まめだぬき

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語のまめだぬきのレビュー・感想・評価

4.5
ああ、すごく好き!
ベネディクト・カンバーバッジのイギリス英語も持ち前の早口で感情なく喋る感じも大好き。彼にこういう役をやらせたらピカイチ。

初めてウェスアンダーソンを観たけどすごく好きだった。つくりたい画があってつくってるんだろうなぁ構図も衣装も色合いもセットも美意識が詰まっていて、どの画を切り取っても絵画のような美しさ。黄色い空が見えた時はゾワゾワしました、好きです。

徹底して、かつ完璧にやらないと一見チープに見えてしまいそうな紙芝居のような舞台セットのような平たい背景や装飾も、そう見えないのが素晴らしい…全部美しかった…

小説によくある視点が次々と変わる手法?を本人に語らせるのがおもしろかったです。 抑揚のない語り口調もとても合う。これを英語でそのままわかったらもっといいのになぁ…早口で字幕を読むに忙しいので、次々と変わる場面に追いつくのが大変でした。

物語は特別なものではなくても(なんなら退屈)、とにかくどこを切り取っても画が完璧だから観れてしまう映画。