GreenT

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのGreenTのレビュー・感想・評価

1.0
キャプテン・アメリカが背中に盾?を背負っているのが滑稽だな〜と思った時点で「ああ〜やっぱり私にはヒーローもんを解する感性がない!って思いました。

CGI やアクション・シーンがオーバー・ザ・トップなのに、なぜか全く心が踊らない。話の内容が全く入ってこないなあ〜って思っていたんだけど、後からあらすじを読んだらやっぱり私が理解している通りだったので「本当にそれだけなんだ!?」って思った(笑)

要するにナチの残党・ハイドラって組織?が未だにアメリカ政府(軍?)にはいて、「インサイト計画」と称して作った「空飛ぶ戦艦」は、国防のためと思われていたが、実はハイドラの思想に「背く恐れのある人達」を自動的に選別して、空から射撃できるというものだった。で、キャプテン・アメリカはそれを阻止しようとする。

という話だと理解しました(笑)。

今回は、アレクサンダー・ピアースを演じるロバート・レッドフォードがどーなんだ、と思って観てみました。こういう苦手ジャンルの映画は、なにか自分が共感できるポイント、好きな俳優が出ているとか、『キャプテン・マーベル』だったら「フェミニズム問題をどう処理しているのか」とか、そういう興味が持てる要素があるときにはトライしたりしているんですが・・・。

いや〜、さすがにすげーおじいさん。うーん、80歳くらい?あんなカッコいかった人でもああなっちゃうってことは、自分の先が見えたわ〜。

でも、ちゅ〜ぶでレッドフォードのインタビューを見るとカッコいいんだよね。やっぱ歩き方とか身のこなしに出ちゃうんだよな。

逆にキャプテン・アメリカのガールフレンド、今はもうおばあさんになってる人!あの人、本物のおばあさんを使ったほうがいいと思った。すっごいメイクが変!『アンダー・ザ・シルバー・レイク』のザ・ソングライターみたいだった。演技は上手なので、泣いたりすると同情するのだけど、こちらはレッドフォードと逆で、若い感じが身のこなしに出ちゃうのよね。

心踊らないのは、プロットおかしくはないんだけど、なんかキャプテン・アメリカとかフューリーが追われる必然性が感じられなくて。ちょっと「疑わしい」と思ったら、もうあんなすごい部隊が出てきて、周りの目も気にせず街中でドンパチやるかな〜とか。

中盤で、TVニュースのヘリが来たから「今は撃つな!」みたいに言ってるシーンがあったけど、「今頃かよ!」と叫んでしまった(笑)

『ザ・ボーイズ』を観ていたから、「スーパーヒーローが一番はた迷惑!」みたいのに笑った。

あと「どうせ死んでも生き返るし」って思っちゃうから(笑)全然ハラハラしない。

スティーブとナターシャが格納庫で攻撃されたときも、ナターシャぐったりしちゃっているし、結構被害すごかったのに、次のシーンではもうサムの家に逃げてきているし(笑)

キャプテン・アメリカの「盾が武器」ってのもな〜って思うんだけど、ファルコンが「飛べる」のもな〜って思った。パイロットとして、戦闘機操縦したほうが良くない?だって、飛べるだけで武器ハンドガンしかないんだもん。標的にされるだけのような気がするのだが。戦闘機だったら、マシンガンとかついてるから、抗戦できるじゃん?

今やめっちゃハイテックで、あんなデカイ戦艦みたいのと戦うのに、生身で戦うってのがそもそも時代遅れというか、スーパーヒーローに投資しても効率悪いのでは。トニー・スタークもその辺考えれば?と思った(笑)

あと、「インサイト計画」を阻止するには「たくさんの人が死ぬことになるだろうけど、世界を救うためには犠牲も仕方がない」って言って、実際に働いている人たちが殺される場面が出てくるんだけど、死ぬ人って観客が全く感情移入していないエキストラみたいな人たちばかりなので、身につまされない。

殺されてしまうエンジニアがスティーブ・ロジャースと軽口を叩く仲だったとか、そういうちょっとした工夫を全然してくれない。

うーん、やっぱりどこを褒めたらいいのかわからない(笑)
GreenT

GreenT