ベべべっち

18歳、19歳のベべべっちのレビュー・感想・評価

18歳、19歳(2010年製作の映画)
4.0
闘うユ・ヨンソク🥊

双子の兄と妹の激動の18歳での1年間を描いた作品。

まず、このタイトルとジャケの感じで、めちゃめちゃボクシング🥊要素が多くてびっくり。
ボクシング映画といっても過言ではないぐらいのレベル。

そのボクシングを頑張る双子の兄役がユ・ヨンソク。
ユ・ヨンソクのアクションは初めて見たような、そうでないような…。
めちゃめちゃマッチョって訳ではなかったけど、見応えのある試合のシーンだった。

物語は、学校のシーンとボクシングのシーンが半分ずつぐらいの感覚で進む。
(多分、実際は違う)
ユ・ヨンソク演じる兄の方は、かなり大人しめのキャラで、どちらかというといじめられっ子。
妹役のペク・ジニも無愛想な委員長で、同性からはけっこう嫌われているポジション。

それなのに、互いに異性の人気ナンバーワンから告白されるというぶっ飛び設定。
そこだけリアリティがなくて、少し残念だったかも。

(体育の授業でイケメンが上半身裸になっただけで、何人もの女子が教室の窓から身を乗り出してキャーキャー言うのもリアリティはないか…🙄)

結局、どんな映画なのかというと、兄妹間の禁断の感情に悩める2人をテーマにした作品。

展開としては、妹が兄に素直な自分の気持ちを打ち明けるが、兄は逃げるようにして、自分に告白してきてくれた学年トップクラスの女子と付き合う。
振られた妹は、同じく自分に告白してきてくれた学校で1番人気のイケメンボクシング部の先輩と付き合うが…というもの。

正直、個人的には兄と妹の迎える結末よりも、とにかくボクシングの話の方が面白いし、気にもなる。
キャストも女コーチ役を演じたイ・ヨンジンがMVP。ボクシングの指導者としても、人生の先輩としても、主人公の心の支えになるカッコいいポジションだった。

(ちなみに、イ・ソンミンは産婦人科医として1分ぐらいの出演)

妹と、彼女からのプレゼントを同時に身につけるのはアリ…?