ベべべっち

THE KILLER/暗殺者のベべべっちのレビュー・感想・評価

THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)
4.4
左手に珈琲、右手に拳銃

待ちに待っていたチャン・ヒョク主演のアクションもの。
細かい説明や、凝ったドラマは殆ど無し。

とにかくチャン・ヒョクがクズ共を成敗しまくる話。

なんか同じくチャン・ヒョク主演の『剣客』に少し似てるな〜と思ったら、同じ監督。
ある種、その現代版みたいな感じなので、あれが好きなら楽しめると思う。

物語は、ある日チャン・ヒョクの妻が「友だちと海外旅行に行ってくるから、その間友だちの1人娘を預かっといて〜」という無茶ぶりをかますところから始まる。
妻に頭が上がらないチャン・ヒョクに拒否権は無し。

そして、頼まれた娘を迎えに行くが、その子は生意気な非行気味の女子高生。
チャン・ヒョクについて行くこともなく、友だちと夜の街に繰り出す。
まぁ、どーでもいいかと思うチャン・ヒョクだったが、あとはお約束の幕開け…

今作の見どころは、もちろんチャン・ヒョクの渋カッコいいアクション。
スタント無しで頑張ったらしい。

そのチャン・ヒョクのライバル役を演じたのが、まさかのブルース・カーン。
『リベンジャー 無敵の復讐心』という謎のネトフリ映画で初めてお目にかかった俳優さん。
あの時はムキムキハゲだったが、今作は金髪スーツ。あと少し縮んだ?
敵キャラが雑魚ばっかりの中、このブルース・カーンとの戦闘は何ラウンドもあって楽しかった。
どっちも不死身だし。

チャン・ヒョクの身体を張ったアクションと、ブルース・カーンとの戦闘シーンの他に良かったのが、珈琲と銃の組み合わせ。
どこぞのカフェでテイクアウトした珈琲を左手にし、右手には銃。
これが様になりすぎている。

珈琲を優雅に飲みながら、一切声を荒らげることもなく、冷静にぶっ殺しまくるチャン・ヒョクに、劇場から茶色い歓声が聞こえたような気がした。