たかが猫，されど猫でございますなぁ．
いや全くその通り．問題はそのぬっこがめっちゃかわぇぇって事だ．
加賀藩で剣術指南役まで務めてた斑目久太郎が訳あって浪人に．
おりしも街では犬派と猫派のヤクザモンがシノギの削り合い．
久太郎の腕を聞きつけた犬派ヤクザ，どーか猫を斬っておくんなせぇ・・・
でも猫斬れるもんかぁぁぁぁで久太郎がお家に連れて帰っちゃったてぇんで一騒動．
コメディ部分は基本久太郎の一人ツッコミが担当．間が良いので飽きるようで飽きない．それにぬっこかわぇぇ．
ヤクザもんの間抜けな行動にもしばしばクスリ．やっぱぬっこかわぇぇ．
久太郎がなぜ浪人に，とか加賀に残した家族がね，とかヤクザんちの女中の芯の強さ，とか敵討ちのお若い侍，とか色々エピソードが挿入されてお話的にもじんわり来る．それにつけてもぬっこかわぇぇ．
つまり，ぬっこを観てぬっこかわぇぇって言う為の作品である．
間違っても「ヤクザ同士の抗争といえばもれなく『用心棒』を思い出す．本作でも要所要所で影響が感じられる」とか言う作品ではない．ほら肩の力抜いてさ・・・
