rage30

鑑定士と顔のない依頼人のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

謎の女に鑑定を依頼される男の話。

「本格ミステリー」という触れ込みで見始めたものの、実際は潔癖症おじさんと引きこもり女性のロマンスを描いた作品でしたね。

コミュ障同士の面倒臭い会話だったり、人間嫌いな主人公が段々と変わっていく様子は興味深く見れました。
そして、最終的には2人が結ばれてハッピーエンド…かと思いきや、まさかの大どんでん返し!

全ては主人公を騙す為の策略だったと。
解説等を読むと、いろいろと伏線が張られていた様ですが、謎解き云々よりも、このショッキングな展開こそが本作の醍醐味と言えるでしょう。

ハッピーエンドともバッドエンドとも受け取れる…なんとも宙ぶらりんなラストも印象的。
個人的には、劇中の「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」という台詞通り、主人公の愛は本物だったと思うし、誰も愛さない人生よりは誰かを愛した人生の方が良いと思いますけどね。

ただ、その一方で、恋という無限地獄に閉じ込めれた様にも見て取れるわけで、その辺は人によって解釈が変わるのかなと。
そういう意味では、複数人で見て、感想を語り合うのが面白い作品かもしれません。
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