クライモリシリーズ三作目。今回は凶悪犯を乗せた囚人護送車が護送中にマウンテンマンに襲われ大破。その機に乗じて看守らを人質に脱走を図る囚人たちが次々に襲われていくというストーリーになっています。
冒頭から矢が巨乳や眼球串刺ししたり、ワイヤーで三枚におろされたりと飛ばしてくれますが、そこからは脱走を図った囚人たちが主人公の看守ネイトや冒頭で襲撃された大学生の生き残りアレックスを人質に逃げる途中で見つけた現金輸送車から持ち出した大金を運ぼうとする途中に襲撃され殺されるさまが描かれます。囚人たちがネイトたちを脅したり金をめぐって言い争ったり殴り合いしたりする展開が多いので、前二作の様ないつ襲われるかわからないスリルなどがあんまりないですね。
登場する奇形食人鬼マウンテンマンも前作で家族のほとんど倒されたのでスリーフィンガーと前作で誕生した赤ちゃんが成長した子供の二体しか登場しません。子供の方は登場して早々に殺されるので実質スリーフィンガー一人で襲撃するので前二作の様に家族や兄弟其々別の攻撃方法で襲撃していく感じがないのでスケールダウンは否めませんね。
ゴア描写は前述のほかに鎌で顔面スライスされたり有刺鉄線巻かれて道路を引きずられてすりおろされたり斧で頭かち割られて脳味噌むきだされたりとバラエティに富んでいますね。ちょっとCGが安っぽくなってる感じはありますが。
囚人のリーダーチャベスがジャイアンの様に威張り散らしてて中々にウザいですが、終盤でのスリーフィンガーとの戦いは中々見応えありました。他の囚人はキャラ立ってるようであんまり立ってなかった気がするなぁ。
女性副保安官が中々美人でしたが、何時の間にか小屋で全裸で縛られて死んでてちょっと呆気にとられました。襲撃シーンカットされたのかと思いましたがそんなことないのかな。
結局金の為に森に戻って殺されるラストは皮肉が効いてて結構好きですね。ネイトは結構バカだったんだなぁ、そしてあの囚人はやっぱり悪い奴だったんだな。でもあのラストに出たミュータントは誰なんですかね？また別の奴が森にいたのか。
しかし現金輸送車まで襲われて放置されてるのにあの森誰も調べてないんですな。もう塞いで通行止めにしたらいいのに。
前二作よりは落ちますが、それでもホラーとしては及第点は達してる作品だと思います。ここからどんどん落ちていくとは思わなかったなぁ…
