エイガスキー

インセプションのエイガスキーのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
3.0
他人の夢の中に入り込みその人の秘密情報を聞き出すことを生業としていたディカプリオが腕を買われて依頼を受けるがその依頼は秘密情報を聞き出すことよりさらに難易度の高い都合のいい情報を植え付けるというものであった。

夢の中ならなんでも自分の思い通りにできるってことで建物を創造したり破壊したりっていうシーンがあって、そのシーンそのものはすごく迫力があって良かったが、もうちょい「夢だから」のメリットが欲しかった。
どちらかというと夢の中で起こる出来事に対してのデメリットの方が先行して、やめときゃいいのに……という思いが湧く。

また夢の構造が縦の多重構造になっていて、夢の中で夢を見るとどうなるかってのがルールとして提示されるのは面白かった。
夢の中なのに重力が関係してるのがノーランのSFらしい部分だなと感じた。

ただこの「夢の多重構造」がラストシーンの一気に目が覚めていくカタルシスや含みを持たせた終わり方に面白さを寄与している反面、話がわかりづらく途中で眠くなってしまった。

SF好きなら見て損はないと思う。