エイガスキー

レナードの朝のエイガスキーのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.0
子供の頃に謎の病に侵され30年間起きてはいるものの意思疎通ができず体も全く動かせない状態だったデニーロ。そこに精神科医としてやってきたロビンがこの病気は脳炎、脳性麻痺によるもの、パーキンソン病の一種ではないかと疑い投薬を行うとデニーロは30年ぶりに覚醒したが30年という時はあまりにも長すぎた。
実話もの。

なんといっても名優の共演が素晴らしい。
「パッチアダムス」でも精神科医を演じたロビン・ウィリアムズ、生きる伝説ロバート・デニーロ。
特にデニーロの病人の演技は障害者を模倣する時の嫌悪感が全く感じられないものだった。
デニーロアプローチなんて言葉があるくらい役に徹するデニーロなので、実際の患者をよく観察し、研究したんだろうなと思わせる。

内容は今で言う脳死の患者の人権問題に関わるようなデリケートなものだったが、悪人が出て来ず、優しい内容だった。

あちらを立てればこちらが立たず。
難しいテーマだなと感じた。