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インセプションのgのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.5
テーマはずばり夢!!!
誰にでも「夢を見る」経験はあるという意味ではある意味身近なテーマで、妙にリアルさを感じた。

「夢ってこんな感じ」そんな曖昧な雰囲気が映像化されているなんて凄い。夢の中の世界って、つかみどころが無かったり、風景のどこかが欠けている気がしたり、あからさまにおかしいのにそれを現実として受け入れてしまったり。私の言葉では上手く説明出来ないフワフワとしたイメージがある。
でもこの映画の「夢の中」は見事なまでに「夢の中」!!
ぐにゃりと空間が歪むパリの街、だまし絵のような階段、そんな夢っぽさがあらゆるところにあらゆる形で出現する。それを眺めているだけでも、めちゃくちゃ楽しい映画!!

凝った映像だけでなく、凝ったストーリーも面白い!
どうやったらこんなストーリー思い付くの??
夢の中の夢の中の夢の中の………
登場人物たちは夢の中で眠りまた夢をみて行くけど、その上での設定が面白い。身体に浮遊感を感じさせ目覚めさせる「キック」も、夢の中に潜れば潜るほど体感時間がゆっくりになるという設定も、夢の中に潜るという設定を何倍も何十倍も引き立てる。
ストーリーが少し難解だから、理解できた時の興奮!
更に、ラストシーンも良かった!!
好みのラスト!後に残る余韻が半端ないし、考察を生むラスト。
一番の見せ場では鳥肌がたった。
主人公がしっかりと成長しているというのも重要な要素で、だからこそあのラストに繋がっていく。

キャラクターとそれを演じた俳優さんも素敵。
それぞれのキャラクターに見せ場がしっかりあって、誰一人欠けることなく物語が前進して行く。一人一人の為のブツ切れな見せ場ではないのも良い。

大好きなジョゼフゴードンレヴィットのCG無しのアクションシーンも素敵だし……

個人的にはトムハーディとJGLの「キック」の説明の絡みが大好きで、何度も何度も巻き戻して観てた…


映像もストーリーも俳優も、見応え抜群の映画!!
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