赦されるためには、他人を赦すこと
あなたのために、生きている
どんな苦悩も、試練なのだ
あなたを見ると、胸が高鳴ります
いくらだって、跪き、鞭を打ち
ひたすらに祈りを捧げる
すべてのことには意味がある。
夫に起きた事故にだって、きっと。
祈りは、救いか。
恋するティーンのように、イエス様に夢中。
恋は盲目であるように、信仰は狂気的。突然帰ってきた夫への愛は冷め切っており、満足している、という言葉だけが虚しく響く。
夫が不在の2年間が描かれないことで、想像をかき立てる。
空白の2年間で得た信仰心、この余白がミステリアス。
赦せないから、赦されない。
十字架に唾を吐き、鞭で打つ。
ただ、救われたい。
赦されたいのに、赦せない。
逃避による、束の間のパラダイス。