エイデン

ウェア 破滅のエイデンのレビュー・感想・評価

ウェア 破滅(2013年製作の映画)
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フランスを旅行中だったアメリカ人家族が惨殺されるという痛ましい事件が起こる
状況証拠から野生動物の襲撃と考えられたが、唯一の生存者となってしまった一家の母クレアは人間の仕業だと主張し、一転して殺人事件として捜査されることに
後日、犯人として逮捕されたのは、近くの家に母親と住むタランという大男だった
それに疑問を持った人権派弁護士のキャサリンは、自らタランの弁護を申し出る
キャサリンは調査員のエリックに加え、かつて同じような事件で協力を仰いだ元恋人で動物の研究者であるギャビンを呼び寄せ、野生動物による襲撃という観点から独自に調査を始める
タランに面会したキャサリンは、拘束具をつけられた彼の様子に心を痛めながら話を聞くが、どうやら警察も決定的な証拠があるわけではないことが判明する
面会が終わり、タランは再び拘束具をつけられそうになると、彼は不安からか突然暴れ出し、止めに入ったギャビンも引っ掻かれてしまう
警察はタランを無理やり押さえつけて連行し、キャサリンはショックを受ける
キャサリンは調査のためエリックとギャビンと共にタランの母に会いに向かう
タランは一族の男性がかかる病気に苦しんでおり、事件当日も部屋から出られる状態ではなかったという
更にその土地は、政府の核廃棄物処理場を建設するために買い上げられそうになったことがあり、唯一立ち退きを拒否したタランの一家は、謝礼金が欲しかった周辺住民からも疎まれた過去があった
その話から、タランの父も立ち退きをさせたがっていた連中や警察が共謀して殺したのではないかという疑惑まで生まれる
今回の誤認逮捕もそれに関係しているのではないかと訝しむキャサリンだったが、事件は思わぬ方向へと進んでいく



古典モンスターの代名詞の1つ、オオカミ男を題材にしたホラー映画
新犯人がオオカミ男だったという逆転裁判からのモンスターパニックまでが楽しい

『パラノーマル・アクティビティ』の製作陣が製作ということもあって、低予算感はあるもののリアル路線で質が良い

オオカミ男の新解釈も面白いし、何より暴れっぷりが良い
止めようとする人たちを文字通り、千切っては投げ千切っては投げる
パワータイプっぷりを遺憾無く発揮してきちんと仕事する生真面目さが最高

上記の通りホラー描写よりゴア描写を重視してるので、そっちが苦手な人は注意してほしいけど、しっかり観たいものを観せてくれるところがよろしい映画
『ザ・フライ』並みのレベルが高いアゴもぎ取りも観られるぞ!
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