あちゃみ

白ゆき姫殺人事件のあちゃみのネタバレレビュー・内容・結末

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

井上真央ちゃんほんとすごいな。
可愛い人が影の薄い子演じるのすごい〜

人それぞれの真実があって、犯人以外はみんなものすごい悪い奴ってわけじゃないのに絶妙にくずばっかり、、、1番嫌なのは大学の同級生だった。心配するふりしたマウント女怖い〜
本当に信じてくれたのは夕子ちゃんだけだったね、、、俺呼び女子は苦手だけど、、

犯人の後輩はお前だったんかいとはなったけど、周到な計画とスケープゴートの使い方抜群なのに、動機が浅すぎるのと自白が早すぎるのが驚いた。まぁそこがサイコパス感あるけど、盗み癖がバレたら昇進できないから殺すって
頭悪すぎん?しかも殺し方エグくて恨みもまぁあったんだろうな。

見たい部分だけ切り取って事実と決めつけ正義面した"赤の他人"に溢れてるのはまさに今の時代だな〜
姫野さん自殺せんでよかった。


あらすじ
長野県諏訪市にある、木々や小川の綺麗なしぐれ谷国定公園内で、「日の出化粧品」の会社員・三木典子(24歳)が、全身を10ヵ所以上刺された後、灯油をかけて燃やされる殺人事件が発生。
ワイドショーの契約ディレクターの赤星は、普段はグルメ情報などの番組を手がけておりプライベートでも、ツイッターで訪れたラーメン店の評価をして流していた。
事件が起きた頃、同じ大学の卒業生の里沙子から電話がかかって来たがそう親しくない相手なのでツイッターをしながら電話の応対をしていた赤星だが、里沙子が「警察の事情聴取を受けた」と言うのを聞いて、耳を傾ける。
里沙子は被害者女性・典子と同じ会社だったのだ。2つ年上の先輩で、すごく綺麗な女性だったと里沙子は言い、日の出化粧品という会社では、新入社員に1年間仕事のやり方などを教える〝パートナー制度〟という教育係の制度を設けており、典子は里沙子のパートナーだったとのこと。さらに里沙子は、事件後から出社していない女子社員が怪しいと言う。これはモノになると考えた赤星は、急いで長野へ移動し、取材を開始。ツイッターが大好きな赤星は、知り得た情報を逐次アップしていき反応が返って来るのを楽しんでいた。
事件直後から行方不明の、城野美姫が怪しいと里沙子は言う。
里沙子の情報によると、美姫は恋人の篠山係長を典子に奪われていた。篠山からのプレゼントかと思われる、Sというイニシャルの入ったマグカップを割ったら美姫はショックを受けていたとのこと。事件当日は間山という女性の送別会で、典子は熱っぽいとかで一次会で帰宅しており美姫も一次会のみで帰っていた。
会社の取引相手は、美姫の車に乗り込む典子を目撃しており、また男性の同僚も、東京行きの電車に駆け込む美姫の姿を見たと言う。
事件の翌日、美姫は「母が危篤だ」という電話をして休みを取り、以降、欠勤を続けているとのこと。
生前の典子に美姫が恨みを持っている…里沙子が最初から「美姫が犯人」という前提で話をすることから、赤星もそう思い込んでいた。
ツイッターでは、日の出化粧品の目玉商品「白ゆき」石鹸の名から、いつしか事件を「白ゆき姫殺人事件」と呼んだ。
以降、赤星は「美姫が犯人」というスタンスで取材を進めていく。

〔満島栄美 ♯2 同僚〕
栄美は里沙子と同期の新入社員で、栄美のパートナーは美姫だった。
「美姫は特徴がないのが特徴」みたいなものだと栄美は言い、篠山と美姫の弁当の中身が同じだったことを言う。篠山と典子の関係については「付き合ってなかったと思う」と述べた。
会社では盗難が相次いでおり、典子のボールペンが盗まれたこともある。それは芹沢ブラザーズというヴァイオリン2人とピアノのトリオのもので、5000円ほどするものだった。
栄美は、ボールペンを盗んだのは美姫で、間山の送別会で車に乗せる口実を作るためにボールペンを盗んだのではないかと言う。

篠山聡史 ♯3 同僚〕
篠山はまず、里沙子や栄美らの言うことは信じない方がいいと告げる。
里沙子に弁当を作ってもらったことは認める。がそれは白ゆき石鹸が売れて忙しい日々が続いた時に、篠山が立ちくらみを起こしたことがきっかけだったとのこと。
篠山は1回だけのつもりが、里沙子は連日持ってくるようになり、やがて休日にも弁当が家の郵便受けに届いていて、恐ろしくなったと言う。
「彼女ができて」という嘘で遠ざけた。典子に誘われて交際したのは事実だが3か月もしないで別れたとのこと。

〔小沢文晃 ♯4 同僚〕
小沢は事件当日の夜、駅で21時頃に美姫を見かけたと言った。大きなカバンを抱えて、猛ダッシュで走っていたとのこと。

…赤星はこれらの取材をもとにして、コメントを都合よく切り取って編集をし、あたかも美姫がすでに犯人であると決まっているかのように扱った。実名は伏せて、「Sさん」と表記。
赤星が作った映像はワイドショーで流され、他社よりも先んじて情報を流した。「グルメレポート以外でもいけるんじゃない」とツイッターでコメントされた赤星は、有頂天だった。


〔前谷みのり ♯1 大学の同級生〕
T女子大学で、美姫と大学の寮が一緒だったみのりは、美姫を「心優しい人間だ」と言う。
美姫に好きな人ができたと知ったみのりは、料理が得意な美姫に対して「胃袋を掴んでみれば? まずは3日間」とアドバイスした。

…この頃、赤星はツイッターで呟いているのがテレビ局にバレて、厳重注意を受ける。


〔島田彩 ♯2 尾崎真知子 ♯3 同級生〕
高校の卒業文集で、美姫が「犯罪を起こしそうなランキング」の2位に美姫が入っていたことと、中学の時には「呪いの城野」と呼ばれていた情報を流す。
「呪いの城野」と呼ばれることになったのは、ある男子生徒のことがきっかけとのこと。

〔江藤慎吾 ♯4 同級生〕
中学の時、江藤はサッカーが得意な少年だった。掃除の時間に、雑巾をサッカーのボールに見立てて蹴っていたところ、それが同じクラスの美姫の頭に乗ってしまう。
申し訳なく思った江藤は謝るも「許さない」と言われ、1週間後、交通事故で大けがを負う。

〔八塚絹子 ♯1 近所の住人〕
14年前に、祠が火事になり明神様が燃やされ、それは美姫の仕業だということ。

〔谷村夕子 ♯2 近所の住人〕
美姫と同級生だったあかねは、美姫と親しく付き合っており、家の窓でろうそくをもやして本をかざし、合図を送る遊びをしていた。
同級生だった夕子は、美姫と「呪いの儀式」という、人がたを切って針をさし、燃やすという遊びをしていた。小学当時、夕子(ゆうこ)は永沢町で一番の美人と言われていたがそれをやっかんだ同級生の八塚あかねが、夕子を「タコ」と読めると指摘し、以来学校では夕子は「タコ」と呼ばれ続ける。
占いの雑誌で「呪いの儀式」を読んだ美姫と夕子は、あかねを呪う儀式をした。結果、祠が燃える火事となり、両者の親が互いに遊ばせないようにした。
美姫と夕子は火事以来、もう十年以上会っていない。
「人の記憶は捏造される」「人は都合のいいことしか言わない」「惑わされるな、分かったか、RED-STAR!」…夕子は最後に赤星にそう言ったが赤星は学習しない。

〔城野光三郎 城野皐月 両親〕
自分は危篤ではないから美姫は嘘の電話をして欠勤をしているわけだが、美姫がそんなことをする筈がないと、母・皐月は言う。
しかし光三郎は、土下座して「すみません!」と謝罪を始める。
…編集をしながら、編集マン・長谷川が「みんな本当のこと言ってるのかな」と首をかしげるも赤星はまた編集をし、2回目の放送を流した。美姫の父が土下座するシーンで終える編集は、効果的だった。
そのワイドショーを見ながら、美姫は「私は私が分からない。これが城野美姫という人間なのでしょうか。できることなら、もう一度あの夜に戻ってやり直したい」と遺書を書き始めるのだった、、。


〔城野美姫 当事者〕
幼い頃から『赤毛のアン』が好きだった美姫は、辛い時には想像の世界に入ることで現実をやりすごし、「いいことあるよ」が口癖の人間だった。親友の夕子とは2人の時は「アン(美姫)」「ダイアナ(夕子)」と呼び合っていた。初恋は中学の時、サッカーが上手だった江藤くん。頭に雑巾を乗せられた時、江藤をギルバートに見立てて「許さない」と言う。許さないと言うことで、江藤が毎日声をかけてくれる…それが美姫にとって嬉しかったのだ。
江藤が事故で右大腿骨骨折と聞かされた時も、空想に浸っていた美姫はつい笑顔を浮かべてしまいこれを同級生に見られて誤解されるも美姫は知るよしもない。
入社して典子と会った時、美姫が思ったのは「この手の人間はたちが悪い」ということだった。小学の同級生のあかねのように、他者を陥れることをしそうだと感じたのだ。
案の定、女性上司の間山が着ていた服を真似をする典子は、それでもうわべの美しさで男性社員をとりこにする。
しぐれ谷のバーベキューの席で、居眠りする典子を見てほめちぎる男性社員に、美姫はつい「幼馴染みの夕子が一番綺麗」と反論し、これが典子の怒りを買い、美姫は典子のターゲットとなる。
篠山に弁当を作ったのは頼まれたからで、篠山は弁当を喜んでくれた、休日に差し入れた時には「来たなら、なんで寄ってくれなかったの?」と言われ、篠山と美姫は肉体関係になっていた。
それに勘付いた典子は、篠山にアタックして横取りした。それでも平静を装う美姫に、典子は何とかダメージを与えたいと考える。芹沢ブラザーズのマグカップ(「S」というイニシャル)を里沙子に割られた時、顔色を変えてしまったのがきっかけで、美姫は芹沢ブラザーズをかぎつける。早速会社にCDを持ちこんで、典子は自分が芹沢ブラザーズという音楽トリオを発掘したような素振りを見せる。
それでも美姫は「いいことある」と耐えた。
落ち込んだ時には芹沢ブラザーズの曲を聞いて、心を落ち着けるようにした。
ファンクラブの掲示板に「芹沢ブラザーズの雅也の恋人はミキノリコ」という書き込みがあり(注意:典子が書き込んだと思われる)、典子に聞くと「父のレコード会社に知り合いがいて…」と典子は否定しない。
美姫にダメージを与えるには芹沢ブラザーズが効果的だと知った典子は、さらに追い打ちをかける。入手困難な東京のライブのチケットを手に入れ「代わりに行かない?」と持ちかける。美姫は喜び、間山に調べてもらって21:10発の東京への特急券を買う。
しかし当日、典子は「体調がよくなったから行く」と言い出したわ、さすがに美姫はダメージを受け、給湯室で落ち込む。そんな美姫に声をかけたのは里沙子で、美姫はつい一連の出来事を洩らしたのだった。
里沙子は「チケットを奪って逃げてやれ」とそそのかす。眠くなる風邪薬を里沙子が典子に勧め、間山の送別会の席でビールを呑ませる。
特急券を渡すと言って車に乗せ、眠りこんだ典子を車ごとコインパーキングに停めた美姫は、ためらいながらもチケットを奪って東京へ行く。憧れの雅也がコンサートの会場入りする瞬間に出くわし、喜んだのもつかのま、たいへんなことが起きた。殺到したファンに突き飛ばされ、雅也に伸ばした美姫の手が、図らずも雅也を押した形となったのだ。(注意:美姫の後ろにいる眼鏡の女性が突き飛ばしている)。雅也は階段から落ち、重傷を負う。
ショックを受けた美姫はその場から逃げ、ビジネスホテルに宿泊。ネットでファンクラブを見ると、雅也を押した女がその場から立ち去ったと騒動になっており、犯罪者扱いされた美姫は怖くてたまらない。
翌日もホテルでしょんぼりしている時に、典子の遺体発見のニュースが入ってきた。コインパーキングに置き去りにした後ろめたさから、これまた美姫は自分を責める。
…遺書を書き、美姫がホテルの一室で首吊り自殺をしようとした時、速報で犯人逮捕のニュースが流れる。犯人は里沙子だった。
盗癖があった里沙子は、些細なものを盗んでは大げさに騒ぎ立てることで、日頃のストレスを解消していた。がそれを典子に知られて、不安に陥る。その時に給湯室で美姫が落ち込んでいるのを見て、話を聞いた里沙子は「使える」と思い美姫を巧妙にそそのかし、陥れたのだ。
典子を滅多刺ししただけでは飽き足らず、燃やした。事件後すぐに大学の同級生・赤星に連絡を取ったのも、警察の捜査の目をそらすためだった。
こうして事件は収束し、ツイッターでは一転して美姫擁護の動きになる。雅也と典子の噂もデマだと判明。
祖母の葬式で帰った美姫は、2階へ閉じこもる。美姫を励ましたのは、家の窓から見える夕子の「ろうそくのあかり」で美姫も急いで夕子に返す。

〔赤星雄治 赤の他人〕
やがてツイッターでは、ワイドショーで美姫を犯人のように扱い、つぶやきをアップしていたRED-STARこと赤星をターゲットにして攻撃が始まる。赤星はテレビ局との契約更新もならず、一転して不利な立場となる。城野家の両親に謝罪に出向きますが、門前払いを食らう。
落胆して帰る赤星は、車と接触しそうになる。運転手は美姫だが赤星は気づかない。
自分を心配する美姫につい赤星は「自分が自分でなくなる感じ」を訴えた。美姫は口癖の「いいことありますよ」と言って去る。同行した長谷川は美姫だと気づくも最後まで赤星は気づかないままだった。
あちゃみ

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