このレビューはネタバレを含みます
物語は弁護人が、亡き父の無実を証明するため法廷にたつ所から始まる。
回想。知的障害をもつ父ヨングとしっかりものの娘イェスンは仲睦まじく暮らしていたが、ある日、ヨングが少女の強姦殺人事件容疑で逮捕されてしまう。
自分は無罪だと主張できず、一方的に供述書を作られたヨングは、さまざまな犯罪者が集う7番房に収監される。
しかし、その黄金の心と深い親子愛に少しずつみなが感化され、その波及効果は看守にも及び、みなはヨングは無罪だと確信する。
一方で、死んだ娘の父で警察庁長官は、ヨングと1対1になった時にヨングをなぐり、罪を認めなければお前の娘を同じ目に合わせると脅す。
イェスンを守るために、房のみんなとあれだけ練習した無実の主張をしりぞけ、自分がやりましたと法廷で語るヨング。そんなヨングとイェスンのために、みなが一丸となってふたりを逃す作戦を決行するが失敗に終わり、刑は執行される。
ふたりの親子愛な個々の人柄に囚人たちまで感化されてゆく脚本が良かった。
笑える部分もあり、おおいに感情が揺すぶられた。
また、知的障害を持つ父を演じたリュスンリョンの間が素晴らしかったのと、娘役のカルソウォンちゃんの熱演もよかった。
ふたりが抱き合うシーンに躊躇がなく、お互いがお互いを大切に思っていることが伝わってきて、本物の親子のようだった。