たき

武士道シックスティーンのたきのレビュー・感想・評価

武士道シックスティーン(2010年製作の映画)
4.0
成海璃子が奇跡なので観ました。

またまたまったくなんの根拠もなく、もっとコメディに寄ったキャッキャウフフなスポ根ちょびっとラブなおはなしだと思い込んでしまっていたのですが。←願望だだ漏れやな。
思いの外ガチ気味の骨太なスポ根ジュブナイルでした。
つまり大好物です。←なんでもいいんじゃねえか。

折れるこころ、という表現がよいですね。
アイデンティティと書いて、折れるこころと読む。もはやこれ以上の説明は野暮だと言いたいくらい。秀逸。
そこに自分が自分として立つことができているからこそ、折れることもあるのですな。←野暮やっちゅうとろうが。

想定外の涙腺崩壊ポイントが山ほどありすぎて(キャッキャウフフとか思い込んでたから)もはやひとつひとつ挙げるのもアレなのですが、とりあえずお父さんとの確執が解消できてよかた。
ドッペルゲンガーがそこにはおったとですよ。
親ありきの自分から、折れることにもなりかねない自分へとメタモルフォーゼできるかどうか。
親子関係って、ほんとに毒にもなるし、薬にもなるのですな。

西荻さん(元甲本さん? 後の甲本さん?)はきっと善逸の元ネタだと思います。←違うぞ?

成海璃子補正も相まって、磯山さんがくっそかわいいんだこれが。
ダンベル片手に五輪の書読みかじって侍ぶってるくせに、かわいいものと甘いものに目がないとことか反則でした。俺もちょっと剣道はじめてくる!
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