RAY

大統領の執事の涙のRAYのレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
3.8
フォローさせて頂いてる方のレビューを読んで鑑賞しました。


とても学びのある作品であっただけでなく、いま生きている僕等の場所がどの様にして在るのかと言うことを考えさせられました。


“自由”や“権利”についての歴史は、この作品の舞台となったアメリカだけでなく、世界中にあります。
世界中に戦いの歴史があるのです。


この映画が描いたのは、公民権運動を背景にした黒人社会の歴史の一部です。
詳細については観て頂くことが一番だと思うので書きませんが、僕はその“歴史”について深く「知りたい」、「知らなければ」と思わせられる映画であった事はあらためてお伝えしたいです。


黒人社会をテーマにした映画はたくさんあります。
素晴らしい映画もたくさんあります。
この映画もまた素晴らしい作品のうちのひとつであると思うのですが、特徴的なのは、実際の歴史の中から学びを見出している点だと思います。
冒頭、“僕等の場所はどの様にして在るのか”と書いたのですが、それは歴史的な意味合いだけではありません。

たとえば、このことは家族にもあてはめて考える事が出来ます。
僕はいま、ひとりの“大人”として生きています。
時々、「あの時は大変だったなぁ」とか「頑張ったなぁ」とか思い出したりする事があります。
まるで自分の力だけで生きてきたみたいに。
学校に行くのは当たり前、進学も当たり前。
家に帰れば食事があるのも当たり前。
だけど、その“当たり前”を与える為に頑張ってくれた人たちがいるし、いたと言う事を思い出します。
父がいて母がいて、自分や兄弟が生まれて。
その父にも母にも両親がいて。
そうやって繋がってきました。
だから、自分が大人になる事が出来たのは、絶対に自分の力だけでは無かったと恥ずかしながら“思い出す”のです。


世の中には知らなければいけないことがたくさんあります。
それと同時に、忘れてはいけない事や、思い出さなければいけない事もたくさんあるのだとあらためて気付きました。
そして、先人や両親に感謝するだけでなく、僕自身もそれを伝えて行く事の出来る人間になれる様、努力しなければいけないと思います。


こんなに素晴らしい作品を紹介してくれた僕等のママに感謝。
ありがとうございました。


皆様にも是非観て頂きたい作品です。

観て良かった。
RAY

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