さくらんぼ

ボーイのさくらんぼのレビュー・感想・評価

ボーイ(2010年製作の映画)
3.9
『マイティ・ソー バトルロイヤル』や『ジョジョラビット』のタイカ・ワイティティ監督の2010年の作品がアマプラで観られると聞き鑑賞。ニュージーランド先住民であるマオリの少年を主役にした作品で、自身もマオリの血を引いているという監督が父親役でも出演。

11歳の少年「ボーイ」は、祖母と6歳の弟ロッキー、年下の従妹たち、そしてヤギのリーフと暮らしている。母はロッキーを出産した時に亡くなってしまい、父は窃盗で刑務所に入っていて祖母に育てられている。

ほとんど覚えていない父を偶像化し、憧れを抱いているボーイ。

その父が目の前に現れた!

父は少年のまま大人になったような人。
お酒も少し飲ませてくれるし、マジックで刺青も書いてくれる。一緒に戦闘ごっこもしてくれるし、女の子のことも教えてくれる。

そんな父がいて嬉しくて好かれたい。

でも時間が経つにつれて、何か違うと感じてしまう。祖母が留守にしている1週間の出来事で、ボーイがグンと成長する様子が描かれている。

タイカ・ワイティティのダメ父ぶりが最高で、彼のお陰でなんだコイツ💦とならずにコミカルになってる。
とにかく次男のロッキーが可愛くて愛おしい。変な人と思われている人にも石を投げられない優しい男の子。母に会いたくて責任を感じてるロッキーを抱きしめてあげたかった😭
監督は子供の描き方が本当に上手。
そして時々挟んでくるイラストにほっこりした。
ラストのダンスではまさかのハカとマイケルジャクソンの融合🤣

子供が産まれただけでは親にはなれない。

父も含めて3人の男の子の成長が楽しみな終わり方も良かった。
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