3104

スター・ウォーズ/フォースの覚醒の3104のレビュー・感想・評価

4.0
A long time ago in a galaxy far,far away....

20世紀FOXのファンファーレこそないものの、おなじみのフレーズに続いてこれまたおなじみジョン・ウィリアムズのあの曲。そして「Episode Ⅶ THE FORCE AWAKENS」・・

本当だ、本当にスター・ウォーズだ。
現在進行形のスター・ウォーズが目の前で展開されている。


(ここからネタバレもあり)


いやまさにスター・ウォーズだ。
勧善懲悪の対立構造、クラシカルなメカデザインとそれに対する使用感のある“汚し”(アナキン3部作ではここがイマイチ欠けていた)、コミカルなキャラの動きで差し込まれる息抜き、敵陣内でウロチョロしていても結局は見つからず捕まらないおおらかなご都合主義的緩さ、舞台は広いのにそこで繰り広げられるのは親子の関係などとても狭くプリミティブな問題etc・・。

それらを「再現」し古いファンに安心を与えつつ、新しいファンにも満足を与えるための努力と緻密で手堅い「計算」は、いやはやお見事。このあたりはさすがディズニーといったところか。

シリーズでおなじみの展開や科白・・「I've got a bad feeling about this」「I know」(細かいところではストームトルーパー達の「今度の新型見たか?」のくだり)、そしてもちろん「May the force be with you」なども違和感なくキッチリと盛り込まれている(あ、でも「戦闘翼を開け」はなかったか)。
加えて「地上を飛ぶファルコン号」や「雪舞う中でのライトセーバー戦」など、少し新しいシチュエーションのスパイスも巧みである。

ただ全体的に「顔見せ」的な要素で時間を取られた(これは今までの3部作の1作目に共通する部分)せいか、各キャラ~特に中二病カイロ・レンと脱走兵フィン~の掘り下げが足りないように感じた。また例えばヨーダが口にしたような哲学的な言葉や概念(と、それによる物語の“深み”)が感じられなかったのが少し残念なところ。

ともあれ永らく止まっていた、いや6作で終わりと思われていたシリーズを再び動かした覚悟や努力に、まずは拍手を送りたい。