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ダラス・バイヤーズクラブのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.6
あの「マジックマイク」でキレッキレの筋肉とエロダンスで札束の雨を降らせていたマコ様がこの様なお姿に‼️

生きたいという個人の意志が国家の法制度によって阻まれてしまった時何ができるのか?
テキサスでロックな人生を生きていたカウボーイの主人公はある日HIVで余命僅かである事を宣告される。しかし、国によって薬の認可に差がある事に着目し、あの手この手で国内で未認可の薬を海外で仕入れ、クラブを作り自分と同じ境遇の人々に売り捌いていく。

ワイルドに我が道を行ってるようでいて、実は自分やクラブの客の為に国や製薬会社に中指を立てまくる姿が病気にかかる前の自堕落な姿と180度違って凄くカッコ良い。また、重要な相棒のジャレッド・レトがゲイの役を繊細にこなす。これが実話をもとにしてるとしてもこの完成度は凄いと思える。

結果的にはささやかな一方で重要な勝利を収めるが、そこに至る激しい執念と病気を機に偏見の塊から周囲の人間に心を許していくマコ様の姿に痛々しくもしぶといモノを感じさせてくれる映画。
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