これから来る「世界の終わり」を待って、何もかも信じられなくなってしまった少女と、
自分が犯した「世界の終わり」を背負いこんで、何もかも信じられなくなってしまった男が出会う。
そんなこと到底理解も共感もできない家族や友達と過ごしていくのだけれど、
でも、もし、「世界の終わり」なんて本当はなかったとしたら、二人はどうやって生きていけばいいのか。
ただの恋物語ではなく、
「契約(ディール)」や「規範(モラル)」を超えて、不器用な人たちが少しずつ少しずつ信頼し合っていく話です。
世界の終わりなんて理解できない周りの人もなんとか頑張って寄り添おうとしていて、その懸命な(可笑しな)姿がこの作品に温もりを与えていました。
それでも最後のジョシュの一言は、直接的ではなくて、それが少し切なくて込み上げてくる。