ツッコミどころ満載のあり得ない設定ですが、楽しく鑑賞でき... と書き始めたくなりますが、まさかの実話ベース！！驚きの実話映画は多数ありますが、これはびっくり度が突き抜けてる... カナダ映画「人生、ブラボー！」のリメイクで、ほっこり優しい感じのコメディです。
若い頃、ちょいと"単純労働(manual labor)"で一稼ぎしていた主人公は、現在絶賛借金まみれのダメ男。恋人の妊娠も発覚し... そんな中、過去の労働の成果(？)として、なんと533人の子供がいることが発覚！子供たちとの交流を通して、自分の生き方を見直していきます。
家族愛にあふれたほっこり系映画ですが、家族なんだから無条件の愛で当然という前提で通り過ぎるのではなく「なぜ人は家族を愛するのか」ともう一歩踏み込んだ考察がなされています。結局、家族は自己を投影して見ざるを得ない存在であり、だからこそ彼らの幸せを願うし、その幸せが「自分も大丈夫だ、自分もできる」と前に進む勇気を与えてくれる。
親しみやすい主人公デヴィッド(ヴィンス・ヴォーン)のキャラクター、おバカなんだか賢いんだかよくわからないお友達弁護士(？)(クリス・プラット)もかわいらしいです。良く言えば温かみのある、悪く言えばぬるい感じのコメディ。リメイク元がどんな味付けなのか観てみたくなりました。
