うわー、すごい好きだこれ。こういう映画を積極的に推していきたい。
満点のコメディ映画だった。こういう映画があるという事実だけでうれしくなる。ジェニファー・アニストンはいい歳のとり方をしているなと思った。
この映画のバランスって、例えば「家族はやっぱりいいものだ」ということを台詞で出してしまったら崩壊してしまうくらい危ういものだと思うんです。けれども、そっちの方向には行かないように調整している。そこがうれしかった。
前半で山場と思っていたところがサクっと片付くから驚く。このたたみ方は『カールじいさんの空飛ぶ家』にも近い。けれども、後半に失速することもなく進んでいって、きちんとクライマックスは盛り上げるのが素晴らしい。
あと、麻薬の密輸という題材を扱っているので、この映画がコメディとして正統派である故に、落とし所が気になるわけです。やっぱり犯罪なわけだし、でも応援したくなってしまう。このあたりのバランスもよかったなあ。
