某夢の国に家族旅行に来た中年のジムは、仕事はクビ、妻には塩対応されて八方塞がりと欲求不満。
幼い息子を連れたまま、パークで若いフランス人ギャル観光客の尻を追いかけ始めるが……
敢えて全編白黒で展開される不条理で不気味なシュール映画。
夢の国で無許可撮影に及んだと言われている作品で、パークdisや皮肉やお下劣なDネタ(女性器を“隠れ◯ッキー”と呼ぶ等)もあり、純粋なDファンにはかなり嫌われそう。
私が受けた印象としてはアイザック・エスバン監督の『ダークレイン』にきわめて近く、監督の確固たる言いたいことがあるんだろうが観客置いてきぼりでもいいと思ってる(伝えるための咀嚼0)感、生理的嫌悪を多用するアーティスティックカオスの塊。
このカオスや、映像の“変さ”や、悪趣味めのDへの喧嘩売りにおかしみを感じる人には楽しめるかも。
夢が現実になるテーマパーク。
鬱屈したダメ男のスケベな夢も……そう「悪夢」でさえも。
