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コーヒーをめぐる冒険のclimaxのレビュー・感想・評価

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)
4.2
この邦題は罪!
確かにコーヒー出てくるのだけどメタファーっぽいからこそ感慨深いし、観る人が気付くことの方が絶対楽しいのに!
それにアドベンチャー的要素は皆無でジャケから滲み出るほのぼの感は遥か遠い彼方の世界。

で、中身はフランス映画のようなドイツの映画。かなり繊細で気怠くて油断すると、あっという間に寝落ち⤵︎
出逢う人との何気ないエピソードやスタイリッシュな街並みの描写はなるほどジムジャームッシュっぽい!
ストーリー淡々と進むのだけどテーマはどっしり。シニカルな場面に悲喜交々のハプニング。この国はあの歴史の傷と常に隣り合わせで生きている。

モノクロームの映像にコーヒーのビジュアルはよく似合う。
苦くてじんわり染みてクセになる...
そんな作品。
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