海老シュウマイ

ゼウスの法廷の海老シュウマイのレビュー・感想・評価

ゼウスの法廷(2013年製作の映画)
1.0
もうね怒り狂ってますよ。
怒髪天を衝くとはこのことですよ。

小島聖の汗だくスポーツセックスが観られると思ったのに!

最悪、ヌードを見せないとしても、婚約者との対比として浮気相手との濃厚ラブラブセックスはみせないとダメだろ!ピンク映画として失格!


なんだか小難しい裁判の話はよくわからなかったけど、
弁護人は事実認定では争わず、情状立証しかしてなかったので、無罪を目指すと言いつつ実際にはその線で動いていなくて、言ってることとやってることが違いすぎて、あれなら被告人暴れて良かったと思うよ。

そして心神耗弱っぽい判決理由で無罪にしてたけど、弁護側も誰も主張してなくない?まあ被告人の利益になるならいいか。


ただ、そんな実定法解釈や論理ゼロの「感情優先の裁判」は怖すぎるというか、それこそ非科学的な再び魔女裁判とかやりかねないし、前例主義についても、個々の裁判官によって判断がバラバラすぎたら「裁判官ガチャ」になって、単なる運まかせにもなるわけで。

「硬直した官僚主義=悪」も理解できるけど、今現在の制度はこれまでの反省や失敗から学んだ成果が取り込まれてる以上、それらを学ぶこと自体は批判できないでしょ。もうちょっと感情だけに頼らない説得方法があっても良かったんじゃないか。

この「反知性主義」的な言説が、今はサヨクではなく元大阪府知事とかが言い出してるのは皮肉だし、サヨクはいつまでも情に訴えてないで「もっと理論武装しようぜ」にならないのは日本の将来、かなり怖い。

とはいえ、検察官と弁護人の座り位置が反対なことぐらい「常識」で、あえてやってるんですよね?一回でも傍聴に行けばわかることですが、まさか映画を作るにあたり傍聴行ってますよね?

メッセージとして「この映画内の裁判は全部ファンタジーです、左右逆でしょ?つまり、こんな裁判自体、全否定するんです」だったら脱帽だな。