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GODZILLA ゴジラのNAOKIのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
3.7
ゴジラ論…

ゴリラとクジラを合体させた命名で1933年のキングコングに触発されて日本で生まれたモンスター映画…

それ以上でも以下でもないのになんやかんや言いたくなるのは要はゴジラが好きだからです。

先日地上波で「シン・ゴジラ」をやってた…何となく観ててあれだけ台詞が多い映画なのにほとんどのシーンの台詞を一緒に言えた!それぐらい何度も観てる…どんだけ好きなんだ?
そして勝手に確信した…この傑作「シン・ゴジラ」はこのギャレス・エドワーズの「ゴジラ2014」が無ければ生まれなかったと…

あの低予算不思議エイリアン映画「モンスター」のギャレス・エドワーズが制作費100億越えのゴジラの監督に大抜擢!脚本にショーシャンク…フランク・ダラボンの名前が?ミストか?

このギャレス・エドワーズのゴジラ…「ギャレゴジ」に対してちょっと顔が四角いかな?ぐらいで映画のビジュアル的にはなんの不満もない…公開時になぜか秘密にされた敵怪獣についても「人間たちがいったい何をしてるのかよくわからん」…といった突っ込みもおれは気にはならなかった。

ハリウッドが本気で作った「カイジュウ」映画として充分ワクワクしたし楽しみました。
映画館で一番上がったシーンはゴジラが渡辺謙がいる船の下の水中を通りすぎる時…真上からのカメラが海面下を高速で移動するゴジラを捉える構図…素晴らしかった。

見終わったあとおれが唯一引っ掛かったのは…「ゴジラ」というものに対する解釈…

そんなもんあるかい!でかい怪獣が暴れまわって何もかも破壊すればそれでスッキリ怪獣映画!じゃ!

ごもっともである。

だからここからは初代ツブゴジ(円谷ゴジラ)のファンの勝手な感想です。

ツブゴジが核実験から生まれた(らしい)のに対し…その核実験はゴジラをやっつけるためにやってたんだよって?まぁ自分の国を悪者には出来ないとして…戦争や災害のメタファーというよりは人類の救世主かもって?日本に対する気遣いだったのだろう。
モーションアクターの天才アンディ・サーキスを起用!天才の彼はエイリアンだろうが怪獣だろうがちょっとした顔の筋肉の動きと仕種で心を表現できる…つまりゴジラに血を通わせたのだ…イヤ…「通わせてしまったのだ」…

「七人の侍」を「荒野の7人」としてリメイクしたときも弱きものを救う義憤は理解できても…主を失った浪人の死に場所と死に方を探す旅は理解できなかった…

渡辺謙さんともあろうお方がいてなぜ?「ゴジラ」の発音にこだわってる場合ではなかったのだ…たぶん脚本の字が小さすぎて見えなかったのだろう…

つまりこういうおれのノイズを全て解消したかに見えたのが「シン・ゴジラ」だったのです。

ゴジラは無表情で手のひらを空に向けて…目玉を遮蔽膜で守りつつ人間をただただ絶望させる火炎を吐く…
これこれ!

ただシミュレーションを追及するあまりNHK特集の「もし東京を巨大地震が襲ったら?」の再現ドラマの豪華版みたいに見えたのも事実…政治家と自衛隊が主役だからなぁ💦

結論、ツブゴジはオリジナルだから別格としてギャレゴジとシンゴジが束になってかかってもエメリッヒ総統の創造した破壊王ツナゴジ(マグロゴジラ)REXには誰もかなわないということです😁💦
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