くるみ

ヒックとドラゴン2のくるみのレビュー・感想・評価

ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)
3.9
最新作を映画館へ観に行く前におさらいがてら一作目に続いて再観賞。
残念すぎることに日本では劇場公開が見送られた作品。
ディズニーのように実入りはよくないかもしれないけれど、目先の損得しか考えられない日本の映画業界には溜息しか出ない。

もう数えきれないくらい何度も繰り返し観ている一作目に比べ、二作目を観るのは実は今回が二度目。
決して悪くはないけれど、あまり観る気になれなかったというのが本音だ。
一つ目はヒックの物言いに少しひっかかりを覚えたこと。
もともと彼は皮肉屋なので間に受けてはいけないのだろうけど、トゥースに対する表現があまり気持ち良くなかった。
二つ目は羊を遊び道具として使っていること。
こちらも命を弄んでいるみたいで観ていてあまり気持ち良くなかった。
三つ目はある人物との別れが悲しすぎたこと。
いくら操られていたとはいえ、そこに至る経緯もあまりに辛い。
けれど時間を置いて再観賞してみると、少し印象は変わっていて、純粋に面白かった。
やはり映像は美しいし、ドラゴンの種類も増えていて楽しい。
生きるためにドラゴンと戦っていたヒックの島とは違い、ドラゴンを利益のために捕らえ支配しようとする新たな敵も登場する。
「人間とドラゴンが平和に暮らす世界」を目指すヒックの今後を描くにあたり、避けては通れない重要な布石だ。
前作ほどの感動はないけれど、最新作を観る前に一作目と合わせて必ず観ておいてほしい。
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