KentaC

オール・ユー・ニード・イズ・キルのKentaCのレビュー・感想・評価

3.6
「ギタイ」と呼ばれるエイリアンの侵略を受けた近未来の地球で、戦闘経験のない少佐・ケイジが出撃し命を落とすも、何故かその2日間を何度も繰り返すことになり、人類を救うために謎を追いながら戦い続ける物語。

近未来SF戦争×ループものということで、ループを繰り返しあらゆるルートを試すうちに八方塞がりになり、あっちを立てればこっちが立たずな状況に陥る絶望感などが丁寧かつシビアに描かれていて、なかなかに引き込まれました(ちょっと『シュタインズ・ゲート』っぽい感じ)。

その中で徐々に戦士然とし、ある種修羅と化していく主人公の成長と変化をトム・クルーズが表情と演技で魅せてくれていて、そこも良かったです。

惜しむらくは後半にかけて、わりと一般的なSFアクションになってしまって、だいぶ失速してしまった感はありました。
前半のテイストでそのまま最後まで突っ走って欲しかったなぁと…これは個人の好みですが。
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