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項羽と劉邦のnのレビュー・感想・評価

項羽と劉邦(2011年製作の映画)
4.0
『王的盛宴』が陰惨・荘重なシェイクスピア風悲劇なら、こちらは豪華スター競演によるスペクタクル&メロドラマに振り切った外連味溢れる作品。何よりウィリアム・フォンの美麗ゴージャス項王、良すぎでは…。可憐にして強靱なリウ・イーフェイの虞姫とのカップリングも、アンソニー・ウォン(秋生さん!)との少女漫画作画な叔父甥コンビも最高。義兄弟の情に篤い古惑仔な小春も、チェン・カンタイを賭けた『神の一手』以上のエクストリームバイオレンス囲碁も、張良と范増の好敵手ロマンスも激熱でエンタメとしてのサービス精神が凄い。それにしても劉邦、何もしてないな…。
『王的盛宴』の方と総合して、劉邦=リウ・イエ、項羽=ウィリアム・フォン、韓信=チャン・チェン、虞姫=リウ・イーフェイ、張良=チャン・ハンユー、范増=アンソニー・ウォンの布陣で行きたいと思います(鴻門の会デッキ)。

項軍、劉軍の作業服カラーのタオル(??)をはじめ衣装・美術は重厚さには欠けるものの、ディズニーヴィランばりの項羽の毛皮のガウンやヒップホップ樊噲&レゲエ韓信など、変わったスタイルも織り交ぜられていてこれはこれで面白かった。
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