猫とフェレットと暮らす人

チョコレートドーナツの猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛によって繋がる3人が偏見により断たれそうになる繋がりを、愛をもって繋がり続けようとする実話を基にした、切なくも愛に触れられる素敵な映画。

私の好きなシーンは。1つ目は。

マルコに住む場所を用意できて、いざ、一緒に住むよってなったとき。
マルコが泣きながら「僕のお家?」
ドナテロ「どうしたの?」
マルコ「とても嬉しくて。」
ドナテロ「泣いていいの。嬉しくて幸せなんでしょう。」
嬉しくて泣くマルコが愛おしい。

2つ目の好きなシーンは。
裁判で
ゲイであることを隠して生きる弁護士のポールが法廷で熱く訴える時。
「あの子が欲しい。愛してるんです。世話を焼いて、学ばせ、守ってみせます。いい大人に育てます。あの子には贅沢ですか?」

3つ目の好きなシーンは。
終盤のポールがこれまで関係のあった人たちに手紙を書き、結局は母親に引き取られたマルコのその後の行方を知らせる手紙。

手紙には「チョコレートドーナツに心を奪われてたマルコはハッピーエンドが大好きでした。」

ぴえん。

切ない。


一時期楽しく過ごしていた3人がビデオ撮影してる映像で映し出されるのを思い出すと、ノスタルジックに切ないのが思い出される。

ルディ・ドナテロ(アラン・カミング)の歌も素晴らしい。
ポール・フラガー(ギャレット・ディラハント)の迷いもあるが正義を貫こうとしていく姿に変化していく演技が素晴らしい。
マルコ・ディレオン(アイザック・レイヴァ)の大きな眼鏡と素敵な笑顔が可愛らしい。
監督で脚本も書いたトラヴィス・ファインの演出方法も、ハッピーエンドになるのかなぁって思わせながらも・・・。というのが素晴らしい。

私はチョコレートドーナツを食べるときにこの映画を必ず思い出す事となるでしょう。
食べなくても、チョコレートドーナツを観るだけで、愛について思いを巡らす事となるでしょう。