「チョコレートドーナツ」
可愛くて印象に残りやすい題名やけど、このチョコレートドーナツとは何のことだったのか…
突然起きたことがやるせなくて切なくて。
ゲイのカップルと、家庭環境に恵まれなかったダウン症の少年のお話。
ゲイだと公言し堂々としている主人公と、その彼氏でゲイであることを周りに話せずにいるもう一人の男性。
映画とはいえ、差別の現状を目の当たりにするとわたしまで胸がギュッと掴まれた感覚になる。
でも、周囲の人たちがマイノリティ側の人たちを「普通じゃない」という目で見て、噂話の対象にしてしまう気持ちも分からなくはない。
おそらくわたしは身近な人からLGBTだと告げられても素直に受け止められないし、気を遣ってなんと返せばいいのか分からなくなる。
実はわたしも無意識に差別意識を持っていたんだなと、自分の薄っぺらさに気付かされる。
ラストの出来事は衝撃的。
こういうオチがくるとは思ってなかった。
感動で泣くことになるのだろうと思ってたから切ないラストにある意味裏切られた。
決して明るい話ではないけど、なにかしら胸に刺さるシーンがあるんじゃないかなぁ。
見終えた後に余韻を引きずってしまう作品でした。