何が起きてもいいように最悪に備えておけ
崩れていく幸せな日常
ほんの少しの過ちさえ取り返せない
迷い込んだ迷路
見えない出口
一縷の望みを糧に道を進む
暗闇の中
光はまだ見えない
だけど、此処に居る
捕われて捉われて囚われてる
感想です。
鑑賞中に何度裏切られたことか。
「あぁね!お前が悪いのか!」と思ったら、「え、やっぱ、お前なの?」「あーはん、お前だったのね」「え?違うの?は?は?」と見事に錯乱。完全にドゥニ・ヴィルヌーヴの手のひらの上で踊らされました。
また、この映画を支えるヒュー・ジャックマンとジェイク・ジレンホールの演技がとんでもないことになっていて、とっても前のめりで鑑賞させられました。
ケラーの狂気も痛いほど伝わりますし、パズルのピースが嵌った瞬間止められなくなる爆発力も痛快でした。かたや、最初はクソ野郎だと思っていたロキが、悪態つきながらもなんやかんやで真摯に捜査してくれるので、終盤に差し掛かる頃には絶大な信頼が芽生えていました。
そしてラストは、すっかり忘れていたアレをしっかり回収して、期待感高まる音と共にエンドロールどーん!はい、最高!
これ、もう1回観たら凄く面白いんだろうな、と思える作品でした。