マルメラ

アーロと少年のマルメラのレビュー・感想・評価

アーロと少年(2015年製作の映画)
3.0

うーん。
PIXERにしては、、、普通。
というより、またこのパターンかよって感じ笑

どんなパターンかというと、安全地帯にいる悩みを持った主人公が、危険地帯に行かざる(置いていかれ)を得なくなり、安全地帯へと戻る旅の中で成長する。

代表的なのがトイ・ストーリー。
トイ・ストーリー2も3も一緒。
アンディーの部屋という安全地帯から外に飛び出し、戻ってくる話。
インサイドヘッドも一緒。
ファインディング・ニモも全く同じ。

PIXERって大体このパターンなんですよね。
だから、またこれかよっていう印象がどうしても強い。
逆を言うと、おっ、違うパターン!っていうやつが来ると好印象。

そうは言ってもPIXERの脚本。
細かいです。
まず、臆病な主人公があの子供を結果的に助けたということを提示しておく。
それが父親との死別にも繋がり、主人公を困らせることになる。
だが、助けた少年が主人公の救世主になる。
臆病というキャラクターだからこその行動で、それが不自然なところがなく、話に展開をもたらしている。
主人公の成長への壁の置き方、トラウマの作り方。
敵となるプテラノドンの出てくる構成など。
上手いことには間違いない。

でも、やっぱり。
なんかイマイチな印象。
多くの方がレビューに書いている通り、実写かよっていうレベルの映像美は確かに凄かった。
川の氾濫や幻想的な蛍。などなど。
そこは確かに良いんだけどさ。
だったら、海外の映像ドキュメンタリーでそういうのあるし。
別にCGで見なくても感は否めない。
ここまで表現できるようになりました!自慢されても。
それはそっちの問題でしょ?笑

PIXERに求めてるのって、例えばモンスターズインクの独特の世界観だったり。
トイストーリーやファインディング・ニモで見せた視点の転換だったり。
そういうのだと個人的には思うので。
今回のアーロと少年には正直ガッカリ。

テーマもPIXER作品の中でも特に子供用かなっていう感じがした。
みんな怖いけど、怖さを知ることで強くなる的な?
友達って大事だよね的な?
でも、友達の幸せを願うことが大事だよね的な?
大人向けなモンスターズ・ユニバーシティみたいな。あぁいうのが欲しかったな。
まぁ、子育て論とか無理に言えなくもないけど。
そんなの人それぞれだし笑
国それぞれだし笑

結論から言うと、良くも悪くもないという感想しかない。
人にオススメするかと言われればしない。
かといって、見ないほうが良い?って聞かれれば別に見たければ見ればって答える。
子供は好きかもね。
大人の私には全く刺さらなかったけど。
マルメラ

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