ばーどイヌサンローラン

ハーフネルソンのばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

ハーフネルソン(2006年製作の映画)
3.0
今、ノリにノッてるライアン・ゴズリングの2006年間の作品。ちょうど『きみに読む物語』と『ラーズと、その彼女』の間の作品。10年以上を経て劇場公開。『ラ・ラ・ランド』効果?でもわたし的には今年のゴズリングは『ナイスガイズ!』だ。




ゴズリングはこれで第79回アカデミー賞主演男優賞にノミネート。




✔️ ちょこっとあらすじ

ブルックリンにある中学校で黒人やヒスパニックの子どもたちに歴史を教えている教師ダン・デューン(ライアン・ゴズリング)は、型にはまらない授業で生徒たちの信望を集めている。しかしその一方で、自身はドラッグに溺れていた。ある日、学校のトイレの個室でドラッグを吸っているところを、女子生徒ドレイ(シャリーカ・エップス)に見つかる。彼女の兄は麻薬売買の罪で刑務所にいた。近所には多数のドラッグディーラーがたむろするような劣悪な環境で母親と二人暮らしの彼女を、ダンは何とか救おうとする。そんなダンと、彼の秘密を知るドレイの間に不思議な友情が芽生え始めるが……。(MovieWalker)






ドラックに溺れる中学教師とドラックが身近にある環境にいる教え子の女子とのヒューマンドラマ。この女子と淫行に溺れるわけでもなく…。なんかそんな展開になりそうだったけど、ならないのだ。てか、そういうドロドロなゴズリングも観たかった…。ゴズリングはこの女子をその環境から救おう、守ろうとするのだが…



このゴズリングはダメダメな男で、ドラックに溺れ、女にだらしなく?だらしなくではないか?なんだ?突き放したと思ったら、甘えたりして、ま、母性本能をくすぐるわけです。もーう、と思いながら、ほっとけない。だから教え子も、そうなんだろう。教え子はまだ13歳の子供で、多分、先生に淡い恋心みたいなものが多少あるんだろうけど、まだ自分でもよくわからないのかなとも思う。だって行動がね…


『結婚してるの?』と聞いたり、鍵を落としたとか言って先生の部屋に行ったり、何かと行っては先生に車で送ってもらったり…




ドラック繋がりのふたりの行く末は…




ラストは明確ではないんですが…、きっといい結末は待ってないんだろうなという感じの終わり方で…、てか、とりようだと思うけど…。




負の連鎖としかいえない環境…



抜け出すことなんて出来ないんだろうな…



どんどん深みにハマっていって




教え子はドラックのディラーでパクられた兄や、兄の周りの人たちと同じような道を歩むことになるんだろうな…









多分、アメリカのリアルな現実なんだろうなと思うと、切なく、やりきれない。そんなラスト…





ゴズリングに母性本能をくすぐられたい女子に、オススメ。